家を建てるのに国産木材を使うメリットとは?輸入された木材との違いも比較!

       

公開日:2023/10/15  最終更新日:2023/06/20

国産材

これから住まいの購入を考えている方で、「国産木材と輸入木材のどちらがよい?」「住まいに国産木材を使用するメリットとは?」このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。今回は家を建てるのに国産木材を使うメリットや輸入木材の特徴について、解説しますので、ぜひ参考にしてください。

国産木材の使用を促進する取り組みが行われている

ウッドショックという言葉をご存知でしょうか。簡単に説明すると、地球環境保護のため、伐採量の減少や、アメリカにおける住宅需要の拡大など海外の木材大量買い付けにより、価格が急騰した状態のことを指しています。

この影響で、国産木材の需要が高まっています。しかし、国産木材は流通経路も少なく、高価で加工に手間がかかるため、さまざまな取り組みが必要になります。

日本木造分譲住宅協会の取り組みとは

日本木造分譲住宅協会は国産木材の使用を促進する取り組みを行っています。

内容は、日産材の流通モデルの構築や植林、育林活動、林業人材の育成支援などです。このような取り組みをとおして、日本の林業の発展や従事者の育成、国産木材の安定的な供給、価格の安定を可能にするための努力を日々行っています。

国産木材とは?輸入木材の違いも解説

国産木材と輸入木材との違いはどのようなものでしょうか。この項目では、国産木材の特徴と輸入木材との違いを解説します。

国産木材の特徴①耐久性が高い

国産木材の特徴として、耐久性が高いことがあげられます。

過去の実験では、国産木材と輸入木材の4種類の木材を使用し、雨ざらしで8年間放置した結果、国産木材は形を残したままで残存していましたが、輸入木材は形もなくボロボロになっていました。この結果からもわかるように、国産木材は日本の湿気に強く耐久性があると言えます。

国産木材の特徴②見た目に美しく香りも良い

国産木材は、見た目に美しく香りもよいという特徴もあります。木目が整っており、年輪の間隔も狭いことから、見た目が美しい木材です。また、国産木材は、加工後肌ざわりのよい針葉樹が多いことから、素足での生活を行う日本人にとって最も適した木材といえます。

そのほかにも、香りもよく、心と身体をリラックスさせ、癒し効果をもたらしてくれます。

輸入木材の特徴や国産木材との違い

国産木材と輸入木材の違いを簡単に説明すると、育った環境が違うということです。輸入木材は、国産木材に比べて安価で、流通経路や木の種類も多いのが特徴です。国内で使用されている木材の約7割が、東南アジアやヨーロッパからの輸入に頼っているのも事実です。

しかし、輸入木材は日本の湿気や気候、風土に合わないため、変形や腐朽など耐久性に乏しい傾向があります。

国産木材を分譲住宅に使用するメリット

国産木材を分譲住宅に使用することで、さまざまなメリットが得られます。メリットを詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

山村地域の活性化に繋がる

分譲住宅に国産木材を使用することは、山村地域の活性化につながります。なぜなら、積極的に木材を伐採・使用することで、健全な森林の整備が可能となり、森林の多能的機能の維持が実現されるからです。

国産木材の利用が高まることで、使う→植える→育てる→伐るというサイクルが可能になり、森林の持っている機能が正常に働くことができるようになります。その結果間伐材の流通が増し、働き手が増え、農山村地域の活性化につながるのです。

日本の気候に合った木材である

国産木材は日本で生まれ育った木材であるため、日本の風土や気候に適しているというメリットがあります。四季が存在する日本で、木材はその時々の気温や湿度に合わせて伸び縮みを繰り返しています。

その環境で育った国産木材を使用した住宅は耐久性に優れ、高寿命だと言えるでしょう。よって、分譲住宅を建てるなら国産木材をおすすめします。

健康被害のリスクが少ない

国産木材を住宅に使用するメリットとして、健康被害のリスクが少ないことが考えられます。国産木材は精油成分の含有率が高い傾向にあるため、薬剤を使用しなくても、シロアリやダニを防ぐことが可能です。

また国産木材は輸送する必要がないため薬剤の使用がなく、人体への影響や木材の割れやヒビの心配も少ないと言えます。住まいは、文字どおり人の住む場所です。健康被害のリスクを少しでも減らすことも考えましょう。

まとめ

今回は国産木材と輸入木材の特徴の違いや、住宅に使用することで得られるメリットについて簡単に解説しました。耐久性がよく、香りや見た目にも美しい国産木材は、日本で住宅を建てるにはもっとも相性がよい木材ですが、まだまだメリットも多くあります。

しかし今後、国のテコ入れで国産木材の需要はさらに増えると思われます。国産木材、輸入木材のメリット・デメリットをトータルで考え、選択することが重要です。

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