分譲住宅と建売住宅の違いとは?それぞれの特徴を徹底解説

       
公開日:2024/10/15  

分譲と建売の違い

分譲住宅と建売住宅の違いがいまいちよくわからないという人は意外と多いです。住宅の形態は生活に大きく影響するため、住宅を購入する際には特徴をしっかり把握しましょう。本記事では、分譲住宅と建売住宅の違いに焦点を当てて解説します。住宅の特徴や向いている人の傾向を把握して、賢く住宅購入をしましょう。

分譲住宅と建売住宅の違い

分譲住宅と建売住宅は、一般的には同じような意味で使われますが、実際にはそれぞれ独自の特徴や違いがあります。分譲住宅と建売住宅の違いは、主に住宅の売り出し方や土地の所有構造に関連しています。

分譲住宅とは名前が示すとおり、分譲地に建てられた住宅です。大規模な土地を開発業者が分譲地として整備し、複数の住宅を建設しています。分譲地に建設された住宅は、土地ごとに番号が付けられ、個々に販売されます。

購入者は、好みや予算に合わせて選択肢の検討が可能です。分譲住宅は、地域のニーズや需要に応じて、多様なタイプや価格帯の住宅が提供されます。一方、建売住宅は、空いた土地に個々に住宅を建ててから販売します。

開発業者が土地を取得し、自社の設計やプランにもとづいて住宅を建設、完成後に販売するパターンです。土地と住宅はセットで販売され、購入者は完成した住宅を見てから購入の判断をくだします。

建売住宅は、建築業者が自社の計画やデザインにもとづいて住宅を建てるため、分譲住宅と比べてより統一感のある街並みやデザインが特徴です。ただし、建売住宅でも、事前に建設が決定されてから販売される場合もあります。

分譲住宅と建売住宅の特徴

分譲住宅の特徴は、街並みを形成するように並んでいる住宅を1棟ずつ販売する点です。同じコンセプトでそろっている家が、並んでいる様子を見たという人もいらっしゃるでしょう。

分譲住宅は土地を先に選び後から自身でプランニングする注文住宅と異なり、分譲地にあらかじめ建てられた住宅を購入します。そのため土地代と建物代をあわせて明記されているケースが多く、土地と住宅をセットで購入する形態が一般的です。

分譲地内に建てられた住宅は、街並みを形成するように計画され、同様のデザインや構造をもつことが多いため、統一感のあるコミュニティが作られます。また、分譲地全体が開発業者によって整備されているため、インフラや共通施設などの利便性も高い傾向があります。

建売住宅の特徴は、すでに建てられた住宅を個別に販売している点です。一般的に、建売住宅は開発業者が土地を取得し、自社のプランや設計にもとづいて住宅を建設した後、完成した住宅を個別に販売します。

分譲地内に建てられた住宅とは異なり、建売住宅は個別の土地に建てられます。購入者は完成した住宅を見てから購入を決定するため、実際の住宅の外観や内装を確認しながら選択が可能です。

建売住宅は、建設業者が土地と住宅をセットで販売するケースもありますが、土地と建物を別々に販売するケースもあります。この場合、土地の所有者が建築業者に住宅の建設を委託し、完成後に販売されます。

建売住宅は、分譲地に建てられる場合や個別の土地に建てられる場合があります。完成した住宅を即座に購入できる点が魅力です。

分譲住宅・建売住宅それぞれのメリット

分譲住宅と建売住宅は、それぞれ異なる特徴やメリットをもちながら、どちらも新築住宅を購入したい人にとって有益な選択肢となります。

分譲住宅のメリット

分譲住宅には独自の魅力があります。予算を抑えて家を購入したい人や、迅速に住宅を手に入れたい人にとって最適です。分譲住宅は、土地と住宅を同時に購入でき「これだ!」と思える家が見つかった場合、迅速に契約を進められます。

分譲地内に建てられるため、デザインや構造が統一された住宅が建てられ、資材の一括調達により建築費を抑えられます。これにより、比較的手頃な価格で新築住宅を購入できる点が魅力的です。

さらに、購入前に内覧が可能なため、実際の住環境を確認しながら購入の判断をくだせ、入居後の違和感や不満を最小限に抑えられます。

建売住宅のメリット

建売住宅も分譲住宅と同じく、予算を抑えたスムーズな入居に適している点が魅力です。建売住宅は個別に販売されるため、周囲と異なるデザインやスタイルの住宅を選べます。個性的な住宅を求める人にとっては好ましい選択肢です。

また、建売住宅は通常外構工事が完了しているケースが多く、新たに外構工事を行う必要がないためコストを抑えられます。手間や費用をかけずに新築住宅を手に入れたい人にとって、建売住宅が適した選択肢といえます。

まとめ

分譲住宅と建売住宅は、新築住宅を購入する際の重要な選択肢です。分譲住宅は、土地と住宅を同時に購入でき、手頃な価格で理想の住まいと統一感のあるコミュニティを見つけられます。一方、建売住宅は個性的なデザインや外構工事が済んだ住宅を手に入れられ、スムーズな入居を実現します。どちらも予算を抑えつつスピーディーに住まいを手に入れたい人に向いており、購入前に特徴を把握した選択が重要です。

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