和室は不要?和室のある分譲住宅を購入するメリットとは
和室は汎用性や伝統的な美しさ、健康効果を兼ね備え、メリットに富んだ空間です。しかし「実際に和室をどう活かせばよいかわからない」「不要なのでは?」と考える方もいるでしょう。ここでは、和室のメリット・デメリットをまとめているので、和室のある物件を検討中の方はぜひご一読ください。
もくじ
和室のある家のメリットとは
和室は、現代の生活においても多くのメリットをもつ日本伝統の空間です。ここでは、和室のもつメリットをくわしくご紹介します。
汎用性が高い
和室の最大の特徴は、その汎用性の高さです。子ども部屋としてだけではなく、座布団を敷くことで居間として利用したり、布団を敷いて寝室にしたりと、多様な用途に対応できます。また、リビングと隣接させることで空間の一体感が生まれ、広がりを感じられることも魅力です。和室では、一般的に椅子を使わずに床に座るため、自然と視線が低くなり、天井が高く見える効果があります。これにより、より広々とした空間に感じられます。
伝統を感じられる
和室は日本の伝統を体感できる空間であり、畳のさらっとした感触やイ草の香り、障子越しのやわらかい光など、和室ならではの魅力があります。畳の若草色は精神の安定をもたらし、その香りは森林浴に似たリラックス効果や睡眠効率を高める効果があるといわれています。
畳の手入れを懸念する方もいるかもしれませんが、最近ではダニやカビを防ぐ高機能な畳や、簡単な掃除で長期間使用できる畳も登場しています。また、デザインの種類も豊富で、縁のないものや正方形のものなど、自分の生活スタイルに合った畳を選ぶことが可能です。
多機能
畳は防音性やクッション性にもすぐれており、足音が響きにくい効果があります。また、イ草には空気清浄効果があり、空気中の二酸化窒素やホルムアルデヒドを吸収し、空気を清浄化してくれます。イ草の芳香成分は殺菌作用もあり、シックハウス症候群の原因物質を抑える働きがあります。
さらに、和室は湿度の調整にも優れています。畳に使われているイ草は、湿気が高いときには湿気を吸収し、乾燥時には湿気を放出する特性をもっています。これにより、快適な湿度を保ち、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。家族の団らんのスペースや寝室としても最適です。
和室のある家のデメリットとは
和室は日本の伝統的な住空間として、多くの家庭で親しまれています。リラックス効果や湿度調整機能など、さまざまなメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。
家具の跡がつきやすい
和室の畳は、やわらかい素材でできているため、重い家具を置くとその跡がつきやすくなります。机やタンスなどの重い家具は跡が残りやすく、一度跡がついてしまうとかんたんに消せません。また、畳は食べ物や飲み物をこぼした際に、フローリングのようにさっと拭き取ることが難しいです。小さな子どものいるご家庭では、畳の手入れに手間がかかるでしょう。畳用の家具跡防止グッズもありますが、置ける家具はどうしても限られてしまいます。
ほかのスペースが狭くなる
和室を設けることで、リビングやほかの居室のスペースが狭くなるというデメリットもあります。和室を客間や書斎として利用する場合、使用頻度が低くなり、スペースがもったいないと感じることもあるでしょう。とくに都市部の住宅では、限られたスペースを有効に活用することが重要ですので、和室の存在がほかのスペースを圧迫する可能性があります。
家全体のテイストに合わない場合がある
現代の住宅では、洋風やモダンなデザインが主流となっているため、和室が家全体のテイストにあわない場合があります。和室が浮いてしまい、統一感がなくなることがあります。和室を設ける際には、畳の色や障子のデザインを家全体のテイストに合わせて調整することが重要です。そうすることで、和室がもつ伝統的な雰囲気を保ちながら、家全体のデザインと調和させることができます。
定期的なメンテナンス・コストが必要
畳は数年経過すると変色や毛羽立ちが発生し、定期的にメンテナンスをしなければなりません。通常、3〜4年おきに裏返し、6〜7年おきに表替え(芯の部分以外を取り換える)をおこなう必要があります。このメンテナンスには一畳あたり1万円前後の費用がかかるため、洋室に比べてランニングコストが高くなります。
さらに、ふすまや障子も10年程度を目安に交換が必要で、ふすまの張り替えには両面で1万円前後の費用がかかります。子どもやペットのいるご家庭では、ふすまや障子を破る可能性が高く、より多くのメンテナンス費用を見込む必要があるでしょう。
和室のデメリットをカバーする対策について
以下の対策を講じることで、和室のデメリットを効果的にカバーし、快適で美しい和の空間を楽しむことができます。和室の持つ独自の魅力を活かしながら、現代のライフスタイルに適応させることで、和室の価値を最大限に引き出しましょう。
ランニングコストを減らすには
和室の畳は湿気を吸いやすいため、とくに梅雨の時期にはカビが発生しやすくなります。この問題を防ぐためには、湿気対策が重要です。具体的には、年に数回の畳干し、和室の定期的な換気、除湿剤や除湿機を使って湿気をコントロールするなどです。少々手間かもしれませんが、ランニングコストを減らすためにも、普段のお手入れで長持ちさせる工夫が必要になります。
デザインの制約をカバーできる
先述したとおり、伝統的な和室のデザインは、現代的なインテリアと調和しない場合があります。しかし、畳のデザインを工夫すれば、和室を現代のライフスタイルに合わせることが可能です。カラー畳や縁のない琉球畳を使うことで、おしゃれで洗練された印象の和室を作ることができます。さらに色を段違いで配置すると、メリハリのある空間に仕上がります。
まとめ
和室は日本の伝統的な空間であり、多くのメリットがあります。和室があれば畳のもつ防音性や空気清浄効果で居心地のよい空間になるでしょう。しかし、畳にはメンテナンスコスト、ほかのスペースを圧迫する可能性など、デメリットも存在します。これらのデメリットをカバーするためには、畳のデザインを現代のライフスタイルに合わせる工夫や、湿気対策などの日常の手入れが重要です。和室の魅力を最大限に活かしつつ、現代の生活に適応させることで、快適な和の空間を楽しむことができます。